


						橋の建築に携わる仕事をしているS様の
						「家のシンボルとして家の中に橋を架けたい!」という熱いワガママをカタチにしました。
						いったいどんな橋が、どこに架かったのでしょう。
						個性が光るS様邸をご紹介します。
					




						玄関まわりはホテルのような雰囲気にしたいというS様。
						重厚感のある玄関扉を開けると、シャンデリアが輝くホールになっています。
						たっぷりの収納で、いつもすっきりと。
					

エントランスの壁は、ウェルカムの気持ちを込めて、華やかなタイル貼りに。




						家の中に橋?と思うかもしれません。
						でもS様にとって橋は、家族や社員を支えてきた大切な存在。
						「何か家のシンボルのようなものを作りたい」との言葉に、
						それなら「家の中に橋を架けよう!」と提案させていただきました。
					
						とは言っても、家庭用サイズの橋なんてどこにも売っていません(笑)。
						ないものは作るしかない、と試行錯誤しながらできたのが「マイ・ベイブリッジ」。
					
S様が一番好きだという斜張橋「横浜ベイブリッジ」をイメージして、リビングの吹き抜け部分に、2階の部屋とべランダを結ぶ橋を架けました。
						素材は軽くて丈夫なアルミ材。
						2階の天井にはシーリングファンがあり、薪ストーブで温まった空気の流れをさえぎらないよう、床部分はすのこ状にしました。
					
						娘さんたちの安全面を考えて、手すり部分をデザインしたり、
						夜にはライトアップも楽しめるよう照明をつけたり。
						どこにもない、S様邸のシンボルが完成しました。
					
						存在感はありながらも、
						住まいという空間に溶け込むにはどうすればいいか。
						そんなバランスを考えながら、家づくりと橋づくりの専門家が実現した「ワガママ」。
						初めての試みに、ワクワク楽しい現場になりました。
					




1年を通じて「ビール党」というS様は、新居の完成に併せてビールサーバーを購入されたとか。
							シンクの水道栓の横に並ぶように、サーバーを設置させていただきました。
							樽の部分は収納式にし、ラウンジのようにスマートにビールが注げます。
						
ホームパーティにも活躍しそうですね。



							バイクやジェットなど乗り物全般が好きなS様ですが、
							当初はガレージをつける設計になっておらず、後からと考えていたそうです。
							でも「どうしても欲しい」という思いを受けて、再度図面を書き直しました。
							何よりも「ご家族のワガママをかたちにする」のが私たちの仕事、腕の見せどころです。
							できる限り対応していきたいと思っています。
						



							3姉妹+奥さまの4人の女性が、ゆっくりと支度をできるように、
							洗面所にボウルを2つ並べました。
							ゲストも使うスペースなので、家族用とは別に作らせていただきました。
						


ゲストルームとして使う予定の和室は、飾り床のデザインをアーチ型にしてモダンな雰囲気に。
珪藻土や土佐和紙の壁紙で、落ち着ける空間に仕上げました。

							橋の上を行ったり来たり。たまには下を覗いてみたり。
							今日も娘さんたちは橋の上で、笑顔いっぱい遊んでいます。
							「お〜い、ここだよ〜、みて〜」
						
							S様の架けた橋が家族を結び、未来へつながるシンボルになってくれたら—。
							ベランダの窓から、明るい光と風が吹き抜けていきました。